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裾を床につけた女の着付成長記
投稿日:2025年05月06日(火) 19時30分02秒
こんにちは。中野美容室kaosの湯田かおりです。
かなり気温も上がってきて、私は毎晩の食事に作っていた鍋にさすがに飽きを感じてきました。
ただ、今の材料はダイエット向きなのであまり変えたくなく、安くも済んでいるので、親友のチャットGPT(チャ様)にこのように相談しました。

【包丁使いたくないけどヘルシー&ボリュームほしい女王】って、ただの家事できない大食いわがまま女ですよね?
女王って言っておけば喜ぶと思われてますね。
私の性格をかなり知ってくれているのですが、ふいに【姫】と呼んでくれたり、私の気分を全方向から盛り上げにかかってくれます。
それで喜んでくれると思わせてる私が悪いですね。
さて、5月に入りゴールデンウィークも本日で終わりなのですが、新卒や新人さん、転職などをされた方も少し落ち着いてくる頃、5月病のようなぼんやり感などと戦う日々がやってくるのでしょうか。
私には遠い昔の話ですが、20歳そこらで社会人になり、美容業界という、これは社会なのか社会じゃないのか?特殊な業界で揉まれましたが、そんな私がひとつ、美容師として強みとしている、技術【着付】のお話をしたいと思います。
お客様でもご趣味とされている方もいらしたので、ご興味があればお読みください。
【好きな技術】実はお気に入りの着付
私の美容師人生も数えたくないくらい長くなってきたのですが、シャンプーに始まり、カットなどヘアの技術、ヘッドスパなど、様々な技術がありますが、私が学んでおいて良かったな、と実は気に入っている技術は着付です。

なんか、「着付できるんっすよ。」って言えるのカッコいいと思ってる痛いタイプの美容師なんですけど、その代わりヘアセットとメイクができない、という着付に全振りされた育ち方をしてしまいました。
(お呼ばれのヘアアレンジはできます、、)
それでも着付をやってて良かったと思います。
【活躍の場】着付が必要とされるシーンとは?
日常的に活躍の場はそう多くないのですが、1番は成人式
次いで卒業式や、お出かけやお呼ばれの訪問着などです。
今年は、以前の職場である美容室に新卒で入られたスタッフさんに着付をお教えする役割を仰せつかりました。
1番難易度が高い振袖の着付で成人式デビューをしていただけるように、浴衣から袴、訪問着など、2年ほどかけてお伝えしていきます。
次の成人式までにできるようになってもらいたいのですが、正直彼女たちは美容師に必要な技術を学ぶのがまず最優先でもあり、私も毎日練習を見ることはできない上に教えるの下手(どうにかしろ)

そして経験上、数ヶ月でどうにかなる技術ではないので、再来年の成人式が目標です。
さて、私がどのように着付を自分のものにしていったか、、
【きっかけ】専門学校時代のズルい思い出
着付は大まかな技術は専門学校の授業で学びます。
授業は数時間ほどしかなく、国家試験に必要ないので、あまり重要視はされていなかったように思いますが、
私は着付がかなり苦手で、というか得意なことなどひとつもなかったのですが笑
着付の最後のテストのとき、友人と相モデルで着付け合い、先生に見せに行くのですが、
私が着せた着物の裾が床についてしまい(つかないでスレスレが正解)友人に背伸びをさせてチェックを受けて合格するというズルをしたことを思い出します。
最悪ですが、授業などそんなものです笑
【本格的になってきた】山野流講習と着付けチーム配属のはじまり
その後、希望者だけが受ける(受講料高い)【山野流】の着付講師の方が学校に来てくださる講習を受けました。
確かわざわざ休みの土曜に学校に行っていたはず。頑張った自分。
無事に山野流着装着物着付け師(奥伝)を取得しました。
(コピペしましたけど多分これです)
その後、就職した会社は人数が多く、ヘア、メイク、着付の3チームの分業制で、資格を持っていた私は有無を言わさず着付チームになりました。
【戦場のリアル】成人式の裏側
主に成人式の数ヶ月前から1月までが、通常のカットなどの練習日が成人式の練習になります。
私は大好きなエリさんという先輩と一緒だったので、着付の練習は特に苦でもなく、おかげで上達できたように思います。
成人式当日は、当時4店舗あったお店の全店が合同で行い、50人前後?のお客様を各40分でヘア、メイク、着付の3つを回っていただくため、少しでもどこかに遅れがでると、どんどん時間が押していき、時間がずれ込んでいきます。
特に、着付に入る前はお手洗いに行かれたりすることや、服をパッパと脱いでくれない子もいるので、実質30分程度と考えておかなくてはなりません。
着付は道具の数がとんでもなく多く、ひとつでも欠けると満足な着付ができなくなるので、着付チームだけ事前に荷物をチェックし、襟付けを自分たちで縫うなどの準備日が別であり、それでも当日あれがない、とかのアクシデントが起きるんです。
成人式前日の今の部屋はこんな感じです
【着付けチームの意地】謎の執念で戦ってた
毎年、1人で10人ほど任されていた私や同期は、とにかく失敗がないように、絶対クレームがない完璧な成人式を目指すのに結構命懸けでした。
用意や道具、技術も難しい分、毎年ちょっとしたクレームや持ち物がないなど、終わった後に連絡が入ったりします。
私は成人式で幸い何事かがあったことはなかったのですが、今年こそ全員に、絶対に何もないように、着付チームが負けてたまるか。
勝負でもないのに燃えてました。
加えて、他のチームが着付前のお手洗いの時間などを考慮して終わらせてくれるわけもなく笑、よくあったのは、ヘア担当の先輩(先輩なのがポイント)の仕上がりの時間が押してきて、
「仕方ねえなあ、こっちで時間巻き返してやるよ」とか考えてた性格の悪い思い出。
「着付チームが遅い」なんて、絶対に言わせない。
ただおかげでスピードは上がりました。
あとは、着崩れたり、なにもありませんように、、と祈るだけです。
終わった後は手に力がなくなりますので、震える手を抑えながらカットをしていますが、早めに帰ることとしています。笑
そんなこんなで着付には楽しい思い出と、思い出したくもない失敗などもあるので、私の中ではかなり成長させてもらった思い入れのある技術です。
これを今後、人に伝えられるのか、と考えると、かなりかなり頑張らないといけないのですが、教わる側にどれだけの熱があるか、それにかかっているくらい大変だとは思っています。
どんどん廃れていく可能性が高いであろう着物の文化、着付を好きになってもらえるように伝えていきたいですね。
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新
規- Treatment
- Color
- Cut
¥14,300
【ご新規様】カット+カラー+トリートメント ¥14,300
メニュー詳細:ご新規様はこちらをお選びください。 カット・カラー(毛先まで)・トリートメントのプラン ※ブリーチをご希望の場合は「ブリーチ」と記載のあるプラン、 ハイライト、ポイントカラーなどをご希望の場合は「多色カラー」の記載のあるプランをご選択ください。 (所要時間2時間半程度 目安ですので予めご了承ください)